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聖地を目指して東へ西へ。カメラを携え旅をする。さぁ、今日はどんな舞台-世界-へ旅立とう。

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【3月のライオン】カッコーの巣の上で【1巻】

あらすじ
 主人公は、東京の下町に一人で暮らす、17歳のプロの将棋の棋士=桐山零。しかし、彼は幼い頃、事故で家族を失い、深い孤独を抱えた少年だった。
 そんな彼の前に現れたのは、あかり・ひなた・モモの3姉妹。彼女たちと接するうちに零は…。
 様々な人間が、何かを取り戻していく、優しい物語です。


プロになるということは、
止まらない列車に飛び乗るようなものだ。

もう二度と降りる事はできない。
負けて転がり堕ちるまでは…

この小さな将棋会館 -宇宙- の中で
気が遠くなる程の
勝ったり負けたりを繰り返すのだ。

「負けたくない」と喘ぎながら…

3月のライオンは、ハチクロの作者である羽海野チカ先生の将棋を題材とした漫画作品。
私は羽海野先生の作品にふれたのは3月のライオンが初で、10巻まで読了後にアニメのハチクロを見たという変わり者です。
最初は『将棋漫画』と決めつけてあまり興味を持っていませんでしたが、いやはや。『将棋漫画』という皮を被った別の何かですよこれは…w。
キャラクターの心理描写が独特というか、面白い表現のされ方をしていてインパクト大です。
将棋のプロ棋士として、勝負の場で必死にあがく主人公がいて、
それとはまさに間逆な、家族のように暖かく接してくれる川本家の中で、お互いに支えあいながら暮らす主人公がいて。

心がキリキリするような勝負の世界と、ハートフルな生活を絶妙に融合させたような本作品。
主人公・零の気持ちの変化を追いながら、夢中で読み進めていけました。

個人的には、『ヒカルの碁』が大好きなので、囲碁と将棋、共通点も多くてその辺りも読んでいて面白いなぁと。






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1巻表紙 中央大橋
主な舞台となるのは東京都の中央区。新川・月島エリア (作中では、六月町と三月町)。
中央大橋は作中で幾度となく登場します。
零が住んでいるのは新川になるのかな?

零の職場ともいえる将棋会館は渋谷区にあり、
この中央大橋が一つの境界線のような役割を果たしているのだと思います。

橋を渡った先にある月島はひなちゃんたちのいる暖かい”家族の場”、
その反対側は零が戦っていくべき”勝負の場”。

零がこの橋を渡るときは、別の場へ向かうときの気持ちの区切りもつけるときでもあるのかもしれません。


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P.9 亀島川水門
ゼロだって、ヘンな名前ぇ
でも、ぴったりよね アナタに。
だってそうでしょう?

「家も無い」
「家族も無い」
「学校にも行って無い」
「友達も居無い」

ほら、アナタの居場所なんて
この世の何処にも無いじゃない?


なかなかヘビーな出だしだと思いませんか?
1話の冒頭がこの文で始まり、その後10ページほどに渡り主人公の台詞がないんですよ。
そして、最初に発した台詞が「うそだ」という一言。
なんかすごい暗そうな作品読み始めちゃったかな…というのが第一印象。

零が住むのは、隅田川沿いにあるマンションの一室。
部屋にはカーテンすら無く、あるのはいくばくかの食料と将棋の盤と駒、積み上げられた棋譜のみ。


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P.11 高橋
対局のため、将棋会館のある千駄ヶ谷駅に向かう零。


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P.12 千駄ヶ谷駅前
左手には東京体育館が見えます。
東京体育館は、東京五輪で卓球の競技会場となっているので、この辺りの景観は変わってしまうかもしれませんね。


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P.13 東京体育館前
駅から南へ道沿いに歩いていく零。


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P.13 鳩森八幡神社前
神社ではバザーが開催されていました。
神社でバザーというのも、なんだか珍しい感じ。


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P.22 佃堀広場
対岸に高層ビルが立ち並ぶ光景は、いかにも都内という感じ。
でも、どこかこのミスマッチ感も面白く思えてくるから不思議です。

対局後、勝ったにも関わらず浮かない顔の零。


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P.22 佃堀広場
そこへ一通のメールが届きます。


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P.23 佃堀広場


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P.24 佃小橋
メールは夕食のお誘い。
零は断ろうとするも、あかりさんにお使いを頼まれてしまい、律儀にも食材を買いだして川本家へ。
そこで迎えてくれたのが、あかり・ひなた・モモの3姉妹。


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P.27 住吉神社
皆で食卓を囲んでカレーを…、それはものすごく美味しそうな!カレーをいただきます。(なにこれ食べたいっと思えるような)
3月のライオンでは、皆で食事するシーンが結構登場しますが、どれも本当に美味しそうで読んでてお腹減ってきますヨ。


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P.37 霊岸島水位観測所
3月のライオンの特徴の一つ、コミックで描かれている扉絵。
実はこれ、ストーリー仕立てになっていて、台詞はないですが何話分かで一つのショートストーリーになっているんです。
大体が月島周辺を散策するようなものになっているので、巡礼者的にもシーンの通りに歩いてみると面白いですね。

一番初めは、零・ひな・モモの三人がアイスを食べながらお散歩中。
後ろに見えている特徴的な立体は「霊岸島水位観測所」
日本の水準原点 (ここで計測された値を原点として、山の標高などが測られる) を定めるための観測所であったそうですが、
現在は他の観測所にその機能が移されているとのこと。
しかし、シンボルとして現在もこの観測所は残されているようです。


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P.49 佃小橋
佃小橋もよく登場するポイントの一つ。
かつては佃島と呼ばれていたそうで、江戸の風情を感じることのできる町並みを見ることができて面白い。
写真の日の出湯 (作中では月の湯) は、昔ながらのビル銭湯。まさに、地元の人が通うであろうTHE:銭湯って感じです。


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P.54 石川島公園
中央大橋を渡ってすぐにある、隅田川沿いの公園。
この辺りは思ったより人が少なく静かで、のんびり散歩でもするにはベストかしら。
私が訪れた時には、日光浴している人がちらほら。ぽかぽかしてると眠くなってきちゃいますね。(´・ωゞ)


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P.73 中央大橋


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P.85 中央大橋


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P.87 霊岸島水位観測所
二海堂晴信。零のライバルであり親友 (自称) 。
零と同じプロ棋士であり、年もほぼ変わらないため、他に同年代の友達のいない零にとっては、素の自分で接することのできる貴重な友人。(零自身がそれに気付いているかはともかくとして

小さい頃から体が弱いにも関わらず、どんな状況でも真摯に将棋に向き合う姿勢。絶対に負けたくないという気概。そして何より、周囲の人たちに対して思いやる事のできる優しい心。
私が3月のライオンで一番好きなキャラでもありますっ。ビバ二海堂!


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P.91 将棋会館
勝負の世界の厳しさを表した言葉。
この将棋会館という建物の一室で、多くの棋士たちの「負けたくない」という想いが交錯しているのですね。


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P.99 将棋会館


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P.109 住吉神社の鳥居
川本家の送り盆、対局を終えた零を含めてどこかしんみりした雰囲気。
川本家はおばあちゃん、お母さんが既に亡く、父親の姿もなく。
おじいちゃん、あかり・ひなた・モモの四人で暮らしている。

そんな中、コンビニに行くといって家を出たひなたを追う零。


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P.109 住吉水門
泣きじゃくるひなたを見つけた零。
大切な家族を失ったことを悲しむひな。
同じく家族をなくしている零は、そんな風に泣くことのできなかった自分を思い出す。
泣いても仕方がない、考えないように、考えないように…。
そうして家族との思い出を忘れ去ろうとしていた零は、ひなの姿を見てそれが本当に正しかったのかと自問する。


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P.124 佃小橋


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P.135 住吉水門
上の部分が取り壊されてしまったようで、最初気づけなかった場所…。
舞台がなくなってしまうことが、こうも悲しいとは。
住吉水門の名は、この近くにある「住吉神社」からとったものなんだとか。


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P.149 住吉水門
扉絵シリーズ第二弾。モモが指差す先には、アヒル◯長の姿が…!


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P.160 中央大橋
零の家族は、父・母、そして小さな妹が一人いたが、三人は交通事故に巻き込まれて亡くなってしまった。
親戚により施設に預けられそうになっていた零は、そこで父の友人であり、現在の将棋の師匠・幸田に出会う。

幸田「…君は、将棋 好きか?」
零「…はい」


嘘だった…。人生で初めての、生きる為の、そして決して戻れない。
そうして幕は、どうしようもなく切って落とされ、
僕は将棋の家の子になった。



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P.167 住吉水門







一部の画像を比較研究を目的に引用しています。
作品の著作権(画像を含む)は「
©Chica Umino 2008」に帰属します。
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